グミぐるい【グミブログ】

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『君の名は。』が『秒速5センチメートル』よりもポピュラーな理由を考えた

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みなさんどうも、カナデしゃちょーです!

 

「2017年一番良かった《映画・ドラマ・アニメ》」というお題をもらったのでこれについて書こうと思います!

 

ただ、自分が今年に観たものなら過去の作品でもいいらしいので自分がことし観た中で一番よかったものについて書きますね。

 

カナデ的に今年一番良かった映画

先に作品名を言ってしまうと、それは2016年公開の『君の名は。』(監督・新海誠)です。

 

知らない人はいないと思いますが、あらすじだけ引用しておきますね。

東京に憧れる田舎暮らしの宮水三葉と東京の街で父と暮らす高校生の立花

瀧。出会ったこともない2人がある日夢の中でお互いの身体が入れ替わっ

ていることに気付く。戸惑いながらもお互いの生活を体験する2人、しか

し、ある日を境にその入れ替わりは無くなってしまう…。

引用:映画『君の名は。』ネタバレあらすじ結末|映画ウォッチ

 

あらすじはこんな風にあっさり書いていますが、まあ入れ替わりものです。

入れ替わりもののアニメ作品はほかにも『ココロコネクト』や『山田くんと7人の魔女』なんかがありますが、それよりもまあ面白い。

 

簡単にどう面白いかというと主人公・瀧とヒロイン・三葉の必死さですよね。

 

そして自分が一番興味がひかれたのがラストシーン。

同・新海誠監督の有名な作品に『秒速5センチメートル』があるがそのラストが全く違って面白い。

 

『君の名は。』のラストシーン

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※以下よりネタバレになります。すでに映画を見た人向けの内容です。

 

物語後半、起承転結の転の部分から、瀧と三葉の入れ替わりが起きなくなりましたよね。

それで瀧は入れ替わった時に見ていた風景を手掛かりに三葉を探しに出かけ、三葉のいたはずの村が過去にティアマト彗星の落下で消滅していたことを知りますよね。

 

それで、そんな事実をなくすべく奮起してなんだかんだ解決します。

ここはあまり詳しく書かないので自分で見直すか、あらすじの引用先で簡単に確認できます。

 

結局、彗星落下の時に三葉を含む村人全員は避難できて皆が無事でした。だけど、瀧は自分のしたことや三葉のことさえも覚えていないよう。三葉もまた同様に瀧のことは覚えていないはず。そのまま5年が過ぎていました。

 

二人は思っていたのです。二人とも心のどこかでずっと誰かを探しているような。そんな気がしてならない。

そして、ある日ふと出会う。彼/彼女こそ探していた誰かだった。

「君の名は?」

 

と、ここで物語が終了です。

 

これはきっとハッピーエンド。ずっと探していた誰かに出会えたんです。

 

『秒速5センチメートル』のラスト

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2007年公開の『秒速5センチメートル』

『君の名は。』の監督が新海誠さんと聞いて知っていた方はこの映画を知っていたからの人も多いはず。

 

簡単なあらすじ。

小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。二人だけ

の間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。

そんなある日、大雪の降るなか、ついに貴樹は明里に会いに行く……。

貴樹と明里の再会の日を描いた「桜花抄」、その後の貴樹を別の人物の視

点から描いた「コスモナウト」、そして彼らの魂の彷徨(ほうこう)を切

り取った表題作「秒速5センチメートル」。3本の連作アニメーション作

品。

 引用:秒速5センチメートル

 

このアニメを観た人は『君の名は。』を見たことがある人に比べて少ないと思うのでラストは簡単に、これから見る楽しみを損なわない程度に書きますね。

 

バッドエンドです。主人公はヒロインを忘れられず、ほかの女の子と付き合っても心に残ってうまくいかない。一方、ヒロインは主人公のことを忘れて別の男とよろしくやっています。

 

「男の恋は”名前を付けて保存”、女の恋は”上書き保存”」という言葉がしっくり来ますね。

秒速のラストはショックを受ける人も多く、何かモヤモヤする、心苦しくなる人が多いと聞きます。

 

そんな自分もこの作品を高校生のころと大学生の時に2回観ていますがいまだにモヤモヤしたまんまです。

なんなら2回目に観た時のほうが心苦しいようなそんな感じ。

 

大人になってからこそ見てほしいアニメであると思います。

 

2つの作品を比べて

この2つの作品を比べると『君の名は。』のほうが圧倒的に世間の認知度が高いですよね。

興行収入の面でも、『秒速5センチメートル』は約1億、『君の名は。』は100億と圧倒的。

 

『君の名は。』がここまで世間に人気になってもてはやされたのは、広告の規模やSNSの普及など様々な原因があると思いますが、やはりその内容でしょう。

 

『君の名は。』も『秒速5センチメートル』も物語の終着点は同じで「誰かを探している」ということにあると思います。

 

その結果がハッピーエンドかバッドエンドか。

 

君の名は。で流す涙は清々しい涙。秒速で流す涙は苦い涙。

 

自分には『秒速5センチメートル』を観た女子高生がSNSで「秒速めっちゃ感動した…!みんなもみたほうがいいよ!」というのを想像できません。

 

あとがき

今日もブログを読んでもらい、ありがとうございます。

 

2018年の1月3日に『君の名は。』が地上波放送されるらしいですね。

自分は祖父母の家で鑑賞することになると思います。皆さんもぜひ。

 

せっかくなので『秒速5センチメートル』に少しでも興味を持った方はみてみてください。

小さいころに好きな人がいて、その人が今何をしているかわからない人には心に響くものだと思います。

 

今日もありがとう!じゃあね!

 

↓↓↓『秒速5センチメートル』のテーマソング


山崎まさよし / One more time,One more chance